event

日本・米ドル・ユーロの紙幣サイズを比較|額面の見分け方と取り扱いのポイント

日本円・米ドル・ユーロでは、紙幣のサイズと額面の関係が異なります。下表の日本円は縦が共通で、額面によって横の長さが変わります。現在発行されている米ドル紙幣は7種類とも同じサイズ。ユーロのEuropa(エウロパ)シリーズは額面が上がるほど横に長くなりますが、50・100・200ユーロは縦が同じです。

この記事では、日本の店舗や外貨を扱う窓口での確認に役立つよう、寸法を一覧にまとめ、額面の見分け方と機械で扱う前の確認点を整理します。

日本円・米ドル・ユーロの紙幣サイズ一覧

寸法はすべて横 × 縦(mm)で表記しています。日本円は2024年発行のF券3種類とD二千円券、米ドルは現在発行されている小型紙幣7種類、ユーロはEuropaシリーズを比較します。歴史上のすべての紙幣を網羅した表ではありません。

スマートフォンでは、表を横にスクロールして寸法を確認できます。

通貨・シリーズ 額面 横 × 縦(mm)
日本円・F券 1,000円 150 × 76
日本円・D券 2,000円 154 × 76
日本円・F券 5,000円 156 × 76
日本円・F券 10,000円 160 × 76
米ドル・小型紙幣 1・2・5・10・20・50・100ドル 約156.0 × 66.3
ユーロ・Europa 5ユーロ 120 × 62
ユーロ・Europa 10ユーロ 127 × 67
ユーロ・Europa 20ユーロ 133 × 72
ユーロ・Europa 50ユーロ 140 × 77
ユーロ・Europa 100ユーロ 147 × 77
ユーロ・Europa 200ユーロ 153 × 77

寸法の出典:国立印刷局「お札の基本情報」、U.S. Currency Education Program「History」、ECBのEuropaシリーズ寸法表(Q7)。米ドルは公式の6.14 × 2.61インチをmmに換算し、小数第1位に丸めています。BEPの現行額面一覧も確認しています。

たとえば、5,000円札と米ドル紙幣は横がほぼ同じ約156 mmですが、縦は約9.7 mm違います。「長さが似ている」だけでは、同じ大きさとはいえません。

ユーロはシリーズにも注意が必要です。第1シリーズの100・200ユーロは縦82 mmで、Europaシリーズの77 mmとは異なります。500ユーロはEuropaシリーズに含まれません。発行は停止されていますが、無効になったわけではありません。ECBの現行紙幣・シリーズ案内で確認できます。

額面を見分けるときは、サイズ以外も確認する

日本円:横の長さに加え、数字や識別マークを見る

表の日本円4種類は縦76 mmでそろい、横の長さが異なります。ただし、数mmの違いを毎回測る必要はありません。まず額面の数字を確認しましょう。F一万円券では、大きな額面数字に加え、指で触って分かる識別マークも使われています。国立印刷局のユニバーサルデザイン紹介でその工夫を見ることができます。

米ドル:同じ大きさでも額面は違う

1ドルと100ドルでもサイズは同じなので、大きさで分けることはできません。整理するときは、紙幣に印刷された額面の数字を一枚ずつ確認します。日本円の長さの違いに慣れている方ほど、注意したい点です。

ユーロ:長さ・色・数字を組み合わせる

Europaシリーズでは、長さのほか、額面ごとの色、大きな数字、表面の左右端にある指で触って分かる線も見分ける手がかりになります。50・100・200ユーロは縦が同じ77 mmなので、高さだけでは区別できません。ECBの識別しやすさに関する説明も参考になります。

なお、ここで説明しているのは額面の見分け方です。サイズや色が合っていることだけで、紙幣の真偽を判断することはできません。

紙幣のサイズは、整理や機械処理にも関係する

紙幣の寸法は、見分けやすさだけでなく、収納や機械での扱いやすさにも関わります。ECBは、Europaシリーズの100・200ユーロを50ユーロと同じ高さにした理由として、人や機械で扱いやすくなることを説明しています。2018年のECB発表

外貨を整理する現場では、次の順で確認すると作業を整理しやすくなります。

  1. 通貨と額面を分けて確認する。まず日本円・米ドル・ユーロを区別し、そのうえで額面を確認します。
  2. シリーズを確認する。同じ100ユーロでも、新旧シリーズで高さが違う場合があります。
  3. 収納・投入方法を確認する。紙幣を無理に折って収納したり、機械に押し込んだりせず、収納用品の内寸や機器の取扱説明書に合わせます。

紙幣の材質について詳しく知りたい方は、紙幣の素材が変わる理由もご覧ください。

紙幣計数機は「入るサイズ」だけでは選べない

MORICASHでは、対応サイズに加えて「どの通貨・シリーズを、どのように数えたいか」を確認することが大切だと考えています。紙幣が機械の対応寸法内に収まっても、その額面を識別して合計金額を出せるとは限りません。

導入前には、対象通貨とシリーズ、枚数だけを数えるのか金額まで集計するのか、異なる金種・通貨を混ぜて投入する必要があるのかを整理してください。対応可否は、具体的な機種・ソフトウェア・計数モードで確認します。

枚数計数と金額集計の違いは、「紙幣計数機は枚数だけ?」の解説で詳しく紹介しています。本記事のサイズ表は、MORICASH製品の対応通貨一覧ではありません。

外貨の計数について相談したい方へ

MORICASHへご相談の際は、扱う通貨・額面・シリーズと、必要な計数結果をお知らせください。紙幣の寸法だけでなく、実際の業務に合う対応範囲を確認します。

MC

この記事について

MORICASHは、株式会社モウリが運営する現金処理機器ブランドです。本記事は国立印刷局、米国の通貨当局、ECBの公開資料をもとに、紙幣の寸法と取扱い上の確認点を整理しています。紙幣情報の確認日:2026年9月14日。企業理念・会社概要

Previous
紙幣計数機のバッチ機能とは?100枚ずつに分ける仕組みと確認点