D券とは?現在も使える4券種とE券・F券との違い
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D券とは?現在も使える4券種とE券・F券との違い

D券(D号券)は、現在も有効な日本銀行券です。D一万円券・D五千円券・D千円券は日本銀行から金融機関への支払がすでに停止されていますが、法的な通用力は失われていません。2000年に発行されたD二千円券は、ほかのD券3券種とは異なり、現在も発行されている券種です。

ただし、「有効な紙幣であること」と「ATM・自動精算機・紙幣計数機が受け付けること」は別の問題です。機械で扱う場合は、対象券種と機種・ソフトウェアの対応範囲を事前に確認してください。

夏目漱石の千円札、新渡戸稲造の五千円札、福沢諭吉とキジが描かれた一万円札を受け取り、「この紙幣はまだ使えるのか」と迷ったことはないでしょうか。

この記事では、D券とは何か、E券・F券とどう違うのか、店舗で受け取ったときや紙幣計数機で扱うときに何を確認すべきかを、日本銀行と国立印刷局の公開情報をもとに整理します。

古いデザインだから無効なのではありません。一方で、紙幣が有効でも、個々の機械がその券種に対応しているとは限りません。

D券(D号券)とは?

日本銀行券は、発行順を表すためにA券、B券、C券、D券、E券、F券と区別されることがあります。D券には、1984年に発行が始まった一万円券・五千円券・千円券と、2000年に発行が始まった二千円券があります。

D券 主な図柄 発行開始日 現在の扱い
D一万円券 表:福沢諭吉
裏:キジ
1984年11月1日 2007年4月2日に支払停止。現在も有効
D五千円券 表:新渡戸稲造
裏:富士山
1984年11月1日 2007年4月2日に支払停止。現在も有効
D千円券 表:夏目漱石
裏:鶴
1984年11月1日 2007年4月2日に支払停止。現在も有効
D二千円券 表:守礼門
裏:源氏物語絵巻・紫式部
2000年7月19日 現在も発行されており、有効

「支払停止」は「使えない」という意味ではありません。ここでいう支払停止は、日本銀行から金融機関への支払を停止した日を示します。日本銀行は、現在発行されていない券種を含め、現在有効な銀行券を公開しています。

D券・E券・F券の違い

D券、E券、F券のアルファベットは、額面や真偽の等級ではなく、発行順を区別する呼び方です。現在店頭で見かける可能性がある主な違いを整理すると、次のようになります。

シリーズ 発行開始 一万円券 五千円券 千円券 二千円券
D券 1984年
(二千円券は2000年)
福沢諭吉/キジ 新渡戸稲造/富士山 夏目漱石/鶴 守礼門/源氏物語絵巻・紫式部
E券 2004年 福沢諭吉/鳳凰像 樋口一葉/燕子花図 野口英世/富士山と桜
F券 2024年 渋沢栄一/東京駅 津田梅子/藤 北里柴三郎/神奈川沖浪裏

D一万円券とE一万円券は、どちらも表面が福沢諭吉です。見分けるときは裏面を見ると分かりやすく、D券はキジ、E券は鳳凰像です。国立印刷局によると、E一万円券の表面にはホログラムがありますが、D一万円券にはありません。

紙幣の一部だけを見て真偽を断定しないでください。古い券面や記番号の色が違うだけで、直ちに偽造券ということではありません。不審な日本銀行券を見つけた場合は、使用せず、ただちに最寄りの警察または日本銀行の本店・支店へ届けてください。

D券は店やコンビニで使える?

D券は現在も有効なので、古いデザインであることだけを理由に価値がなくなるわけではありません。ただし、店舗側が券面を確認できない場合や、自動釣銭機・券売機などがその券種に対応していない場合は、支払いが円滑に進まないことがあります。

店舗でD券を受け取ったときは、次の順番で確認すると混乱を減らせます。

公式情報で有効な券種か確認する

日本銀行の「現在有効な銀行券」や国立印刷局の券面情報と照合します。古いという印象だけで判断しないことが重要です。

店舗の受取ルールに沿って対応する

スタッフが判断に迷う場合の責任者確認、手作業での記録、機械が受け付けない場合の処理方法を、あらかじめ決めておきます。

不審な日本銀行券は使用せず、ただちに届ける

不審な日本銀行券を見つけた場合は、使用せず、ただちに最寄りの警察または日本銀行の本店・支店へ届けてください。

ATMや紙幣計数機がD券を受け付けないことはある?

あります。紙幣の法的な有効性と、機械の対応範囲は同じではありません。ATM、自動精算機、券売機、紙幣計数機などは、機種や運用設定によって対応する券種が異なります。また、折れ、しわ、破れ、汚れなど紙幣の状態が読み取りや搬送に影響する場合もあります。

そのため、機械から排出されたことだけで「無効な紙幣」「偽造券」と判断することはできません。D券を機械で処理する必要がある場合は、機械の取扱説明書、対応券種、ソフトウェア情報を確認し、必要に応じてメーカーや販売窓口へ問い合わせてください。

D券を紙幣計数機で扱う前に確認したい5項目

紙幣計数機には、紙幣の枚数だけを数えるタイプと、券種を識別して金種別枚数や合計金額を表示するタイプがあります。必要な処理結果によって確認項目が変わります。

必要なのは枚数計数か、金種識別か

同じ金種をそろえて枚数だけ数えるのか、異なる金種を混ぜて合計金額まで確認したいのかを決めます。機械の名称ではなく、必要な結果から選びます。

D券のどの券種を扱うのか

D一万円券・D五千円券・D千円券だけでなく、D二千円券も含むのかを明確にします。「旧紙幣対応」という表現だけでは対象範囲を判断できません。

E券・F券と混在させるのか

D券を単独で数えるのか、E券・F券と混ぜて投入するのかを確認します。混合投入時に必要な表示内容や排出動作も整理しておきます。

読み取れない紙幣の扱いを確認する

紙幣が読み取れなかったときの停止、エラー表示、排出方法は機種によって異なります。機械が受け付けなかった場合の確認手順も、あらかじめ決めておきましょう。

機種・ソフトウェアの対応状況を確認する

D券への対応範囲は、機種やソフトウェアによって異なります。MORICASH製品についても、対象となるD券と必要な処理内容を確認したうえでご案内します。

D券についてよくある質問

D券はいつ発行された紙幣ですか?

D一万円券・D五千円券・D千円券は1984年11月1日、D二千円券は2000年7月19日に発行が始まりました。

D券とD号券は同じ意味ですか?

どちらもDシリーズの日本銀行券を指す表現として使われます。国立印刷局の案内では「D券」と表記されています。

D券は現在も使えますか?

はい。D券は現在も有効です。日本銀行は、現在発行されていない券種を含む有効な銀行券を公式サイトで案内しています。D二千円券は現在も発行されています。

D券はATMに入金できますか?

ATMの対応は、金融機関や機種によって異なります。ATMが受け付けない場合でも、それだけで紙幣が無効という意味にはなりません。利用する金融機関へ確認してください。

紙幣計数機から排出されたD券は偽造券ですか?

排出されたという事実だけでは判断できません。非対応券種、設定、紙幣の折れや汚れなど、さまざまな原因が考えられます。不審な日本銀行券を見つけた場合は、使用せず、ただちに最寄りの警察または日本銀行の本店・支店へ届けてください。

参考にした公式情報

D券を含む紙幣処理について相談する

D券を扱う必要がある場合は、対象券種、E券・F券との混在有無、枚数計数か金種別集計か、希望する運用方法をお知らせください。具体的な機種の対応範囲を確認したうえでご案内します。

MC

この記事について

MORICASHは、株式会社モウリが運営する現金処理機器ブランドです。本記事は、日本銀行・国立印刷局の公開情報とMORICASHの製品選定時の確認事項を分けて整理しています。個別機種の対応券種や機能は、導入前に最新情報をご確認ください。会社情報は企業理念・会社概要をご覧ください。

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